研究課題/領域番号 |
14370734
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
萩中 淳 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (20164759)
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研究分担者 |
三瓶 春代 武庫川女子大学, 薬学部, 助手 (00312132)
細矢 憲 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (00209248)
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キーワード | 分子インプリントポリマー / 生体高分子 / 逆ミセル法 |
研究概要 |
本年度は、表面修飾法および逆ミセル法による粒子径単分散分子インプリントポリマーの調製を検討した。しかし、前者による調製はできなかったので、後者による水溶性化合物(生体高分子および低分子)に対する分子インプリントポリマーの調製を検討した。シラスポーラスガラスあるいはシリカロッド膜を疎水性化し、それらを乳化媒体とし、グリセリンジメタクリレート(GDMA)-メタノール(MeOH)-水系溶液を分散相とした逆ミセルを形成させ、親水性粒子径均一ポリマー粒子の調製を検討した。まず、GDMA-MeOH-水系溶液を分散相とした逆ミセル系エマルジョンを、シリカ膜乳化によって作製した。さらに、得られたエマルジョンのゲル化を、加熱処理、UV処理等によって検討した。その結果、逆ミセル系エマルジョン並びに得られたエマルジョンの加熱処理による粒子のゲル化が確認された。さらに、加熱処理の際のエマルジョンの安定性に寄与する因子並びにゲル化速度の促進に寄与する因子を検討し、現時点での最適条件を得た。今後、1)エマルジョンの均一性向上、2)加熱によるゲル化の最適化、3)紫外線照射によるゲル化の最適化を行う予定である。 また、GDMA-MeOH-水系溶液を分散相とした逆ミセル系エマルジョンの調製過程で、モデルペプチドを鋳型分子として添加し、分子インプリント効果が得られることを確認した。現在、最適な機能性モノマーを検索し、効率のよいインプリント効果が発現する調製方法の確立を検討中である。
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