研究課題/領域番号 |
14370737
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中畑 則道 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (60045804)
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研究分担者 |
本間 成佳 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教務職員 (20344682)
大久保 聡子 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (20274954)
吉田 真 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90201011)
助川 淳 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30187687)
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キーワード | Gタンパク質共役型受容体 / トロンボキサンA_2受容体 / 副甲状腺ホルモン受容体 / プロテアソーム / G_<12> / Tctex-1 / 4.1G / two hybrid システム |
研究概要 |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)に作用するリガンド類は、様々な疾病の治療薬として応用されており、この受容体を介する情報伝達系を解明することは新たな薬物を開発していく上で重要である。最近の研究の進展により、古典的な受容体の概念は塗りかえられつつあり、ひとつの受容体の刺激が多様な細胞応答を引き起こすことが明らかになってきているが、現在のところその分子メカニズムは不明な点が多い。本研究では、GPCRであるトロンボキサンA_2受容体(TP)あるいは副甲状腺ホルモン受容体(PTHR)に焦点をあて、GPCRの多彩な生理応答の制御メカニズムを明らかにすることを試みた。 TPと直接相互作用するタンパク質を同定するために、胎盤型(TP-α)および内皮型(TP-β)のTPcDNAのC末部分を作成し、酵母を用いたtwo hybridシステムによって、それぞれのC末部分と相互作用を示すタンパク質を検討したところ、プロテアソームサブユニットα7およびプロテアソームアクチベーターPA28γがTP-βと強く会合することを見出した。また、プロテアソーム阻害薬はTP-αおよびTP-βの細胞膜発現に異なった作用を示すことを明らかにした。一方、Gα_<12>およびGα_<13>の機能を抑制するC末ペプチドを発現する遺伝子を組み込んだアデノウイルスベクターを用いて、TPを介するシグナルの解析を行ったところ、Gqに加えてG_<12>ファミリーのGタンパク質系も重要なシグナル伝達系であることを明らかにした。さらに、PTHRのC末に会合するタンパク質としてTctex-1や4.1Gを見出したが、それぞれ、PTHRのインターナリゼーションおよび細胞膜への固定化に重要な役割を担うことを見出した。以上のように本研究においてGPCRの多彩なシグナル伝達調節系のいくつかを新たに明らかにした。
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