研究課題/領域番号 |
14370742
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 信行 京都大学, 薬学研究科, 教授 (10110610)
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研究分担者 |
小西 守周 京都大学, 薬学研究科, 助手 (00322165)
三宅 歩 京都大学, 薬学研究科, 講師 (40346044)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | FGF / 脂肪組織 / 骨 / 組織修 / 再生 / アゴニスト / 遺伝子 |
研究概要 |
FGFは細胞増殖因子、神経栄養因子、血管新生因子などとして多様な生理作用を示すともに、重要な組織形成因子であることが知られている。申請者らは組織形成因子としてのFGFに着目し、新規なFGF遺伝子を探索した。これまで9種類の新規なFGF遺伝子を発見し、その機能解析を進めてきた 本研究では申請者らは、FGF10.FGF18の役割を明らかにするため、FGF10,FGF18ノックアウト(KO)マウスの表現形質を解析した。FGF10 KOマウスは脂肪組織の形成も著しく阻害されていた。さらに、FGF10の脂肪組織形成における役割の分子メカニズムを解明するため、FGF10 KOマウスの脂肪組織における様々な遺伝子の発現様式を調べた。その結果、FGF10は脂肪細胞の分化初期に発現し、前駆脂肪細胞の増殖と分化に必要な因子であることが明らかになった。さらに、脂肪細胞の分化メカニズムはin vitroとin vivoでは異なっていることが明らかになった。また、胚性線維芽細胞を用いた研究にFGF10の細胞内シグナル伝達の実体の明らかになった。一方、FGF18 KOマウスは骨格の発達異常を示した。FGF18 KOマウスの骨・軟骨形成領域における様々な遺伝子発現を調べたところ、FGF18は前駆骨細胞の増殖と分化を促進させていることが明らかになった。一方、軟骨細胞に対しては、FGF18は増殖軟骨細胞の増殖を抑制し、肥大化軟骨の分化を促進していることが明らかになった。さらに、長管骨の初代培養系でもFGF18の作用が確認された。以上、研究はFGF10の脂肪組織形成因子、FGF-18の骨・軟骨組織形成因子としての役割を明らかにするとともに、その作用の分子メカニズムを明らかにした。従って、本研究は当初の研究目的をほぼ達成できたものと期待される。
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