研究課題/領域番号 |
14370791
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 喜久 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20129026)
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研究分担者 |
河端 薫雄 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50195129)
岩崎 匡臣 栄研化学株式会社, DUGユニット技術開発部, 研究職
四十坊 典晴 札幌医科大学, 第三内科, 講師 (70231355)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | プロテイン1 / SNPs / CC10 / IgA腎症 |
研究概要 |
プロテイン1(P1)は、肺クララ細胞10kDa蛋白(CC10)、uteroglobin、PCB結合タンパクとも呼ばれる分子量14,000ダルトンの非糖たんぱく質で、7kDaのhomodimer構造をとる。平成14-16年度に渡り研究が実施され、以下の成果を得た。 Alleic PCRによる疾患感受性の検索を進め、サルコイドーシスのG38A多型では、38Aアレルに優位な集積があり、肺胞細胞洗浄液においても38A/Aでは、38G/G,38G/Aに比べ低値であり、プロモータ活性の低下が関連している可能性をreporter assayで証明した。IgA腎症でも38A/A優位の疾患感受性を認めた。 uteroglobinは子宮内膜上皮細胞に豊富に存在する。月経周期の分泌期において、表出が増加することを免疫組織ウエスタンブロットにより示した。子宮内膜症では陽性細胞の染色性が減少しており・子宮頚膜癌では他の癌、同様消失していた。ロジェステロン濃度とP1の産生能との関連性が疑われた。 検査室で常温の条件でSNPタイピングを可能にするLAMP法を栄研化学(株)で開発中である。現在CYP2C19遺伝子のprimer設計の基礎設定条件に従って、複数セットのLAMP法のSNPタイピング用のallele specific primerの設計は煩雑でありほとんどが手作業で、確立に至っていない。プロトタイプであるが、マイクロフローによるG38A SNPs測定系を確立した。 recombinant P1が枯渇したため、新たにバキユロの産生システムを確立して、無血清で大量に収拾率の高いP1を得た。 尿中P1は、尿中プロテアーゼ切断部位が2箇所でしかもリガンドと結合状態にあるため、高い安定性が維持されていると推定された。
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