研究概要 |
前々年度及び前年度に確立したアセテートキナーゼ(AK)及びピルベートホスフェートジキナーゼ(PPDK)の同時検出系の応用として本年度は自閉症発症予測因子のBDNFとNT-4/5及び齲蝕菌遺伝子のS.ミュータンスとS.ソルビヌスのdex遺伝子の二成分同時測定に応用した. さらに新たにビオチン化ルシフェラーゼとイクオリンの同時検出法を検討し,これらを標識に用いた生物発光検出イムノアッセイを確立し,前立腺特異抗原(PSA)と前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)及びPSAとα-フェトプロテイン(AFP)の同時アッセイ系を開発した.ビオチン化ルシフェラーゼ(最小検出量:3.6x10^<-19>mol/assay)とイクオリン(最小検出量:9.4x10^<-21>mol/assay)の発光は迅速なので,2種の抗原を同時かつ高感度に合計4秒で測定が可能で,スループットのよい方法が確立できた.実試料を用いて市販キットとの相関を検討したところ,PSAではr^2=0.886,AFPではr^2=0.999であった.詳細は研究成果報告書に記載.
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