研究課題/領域番号 |
14370799
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
島内 節 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (70124401)
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研究分担者 |
小森 茂 上武大学, 大学院・経営管理研究科, 教授 (90337452)
佐々木 明子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (20167430)
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キーワード | テレケア / コミュニケーション / FOMA / 機器利用効果 / 評価 / ニーズ |
研究概要 |
研究の目的は、東京都内の訪問看護ステーションでテレケア機器を用いて実際にテレケアを行い、利用効果がでやすい対象者とニーズ・利用にあたってのコミュニケーション方法・ケア上の観察点・指導やケア技術内容、を利用者側とケア提供者・機関側からの調査により明らかにする。またさらに利用者・サービス提供者と機関にとっての機器利用効果を評価し、テレケアと訪問によるケアの相乗的な効果を導くにはどのようにすべきか、今後わが国での普及が期待されるテレケアの効果効率的利用方法について提言することである。 16年度研究はテレビ電話による看護の効果と利用可能性について検討したものである。 平成16年度は研究成果は、テレビ電話FOMAを用いて、この機器の2ヶ月間利用の有用性を評価した。対象は高齢者の家族介護者とし、受持看護師と対応させて、評価を行った。ここではAHPモデルによる在宅テレナーシングの効果変化を測定した。その結果、FOMAの利用は家族介護者よりも看護師において有効度と満足度がより高い変化を示した。 FOMAを用いることを仮定した意識調査では利用者の期待値が看護師より高かったが、実際利用するとその逆の傾向が見られた。家族介護者はFOMAの画面が小さすぎて見にくいとの声もあり、高齢者には画面拡大により効果・満足度が高められると考えられる。しかし、サービス利用の家族介護者はより長く継続的に3ヶ月FOMAを利用した者はより効果と満足度が高いことが明らかになった。 FOMAは本研究を開始した14年度はまだ一般化されていなかったが、16年度には拡大しつつあり、在宅ケア用として、日常的に使用できる可能性が大きいことが示唆された。そこで看護や介護用としては画面サイズとカラーを含めた画像の鮮明さを研究することが必要である。
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