研究課題/領域番号 |
14370803
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
水流 聡子 広島大学, 医学部, 助教授 (80177328)
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研究分担者 |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
川村 佐和子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (30186142)
中西 睦子 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (00070681)
石垣 恭子 島根医科大学, 医学部, 教授 (20253619)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60123204)
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キーワード | 電子カルテ / 電子看護記録 / 看護行為 / 看護用語 / 標準化 / 行為名称 / モデル |
研究概要 |
本研究は、日本の看護人的資源の状況も踏まえ、「コンピュータ上で取り扱うための看護用語に関する国内標準」となりうる現実的モデルの開発を目的としている。 第1ステップ:病院情報システムを導入している10病院と在宅看護領域から、ナースが実施する行為名称7503件をMEDISが収集した(2002年7月)。このうち、看護の裁量が大きい看護行為3776件を選択し、分析を行った。行為名称1件毎に、「本質的な看護行為部分」と、「実施時の条件部分」を分離し、全体の再構成作業を実施した結果、23分類(看護の目的別分類)、総計153行為に収束した。実施時の条件部分は、「人・時間・物・場所・注意事項」に分類された。クラスター分析した結果、23に分類された153行為の複雑度の性質が異なること、複雑度の視点から新たな分類が作成可能であること、が示唆された。よって、看護行為は、看護の目的を意味する分類である第1階層・第2階層・第3階層と、複雑度等を表現する第4階層、そして実施時条件、によって構成されると考えられた。 第2ステップ:前ステップで得られた23分類(看護の目的別分類)、総計153行為をもとに、「現場から帰納的に集約された用語データ(medis3776件,中西ら1270件)」と、「ある程度オーソライズされた演縄性の高い用語データ(ICNP, NIC,他)」を用いて、領域別作業・全体作業を通して、より専門的行為として再構成した。その結果、スタンダードケアとプログラムドケアからなるモデルフレームが作成された。スタンダードケアは、日常生活ケア、家族支援、指導・教育、組織間調整・使用中の機器管理から構成された。プログラムドケアは7領域からなり、一般、認定看護、専門看護、助産、医療依存度の高い在宅ケア、在宅療養体制確立支援、地域看護、から構成された。
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