研究課題/領域番号 |
14370820
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
梶本 市子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (80141654)
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研究分担者 |
野嶋 佐由美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00172792)
山田 覚 高知女子大学, 看護学部, 教授 (70322378)
青木 典子 高知女子大学, 看護学部, 講師 (80305812)
岡本 真知子 愛媛県立医療技術短期大学, 看護学科, 講師 (90310888)
中平 洋子 愛媛県立医療技術短期大学, 看護学科, 講師 (70270056)
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キーワード | 精神科看護 / 看護診断 / 看護介入 / 看護ケアの標準化 |
研究概要 |
平成16年度は、昨年度に引き続き、NANDA・NICの看護問題・看護介入リンケージを基盤とし、精神科看護の特殊性をいかし、領域で活用可能な『精神科看護領域における精神科看護診断-看護介入のリンケージ』を作成することを目的として取り組んでいる。平成15年度に研究者らが作成した『精神科看護領域における精神科看護診断-看護介入のリンケージ(案)』の妥当性に関して、エキスパートナースからデータを収集し、分析、リンケージ案を修正することを循環的に繰り返している。 その結果、現段階で『精神科看護領域における精神科看護診断-看護介入のリンケージ(案)』の全体像は以下のような内容になっている。 1)リンケージの流れは、患者さんの<看護問題の領域>を特定し、それから適切な<看護診断>を選択し、その看護診断がつけられた時によく使うと想定される<看護介入>を選択するという流れになる。 2)看護問題は、どの疾患に対しても共通して想定される問題【共通問題】と、疾患ごとに想定される固有の問題【固有問題】の2つからなる。この2つの表をチェックすれば、その患者さんの看護診断と主な看護介入が簡単に早く選択できるよう作成した。 3)疾患については、13疾患を想定したが、今回作成する看護介入のリンケージでは「統合失調症」「感情障害」「摂食障害」「アルコール依存症」の精神科で代表的な4疾患に絞ることにした。 4)急性期から慢性期、退院までのどの時期の看護診断・看護介入も含むように作成した。 このリンケージ作成のために、リンケージ枠の原案作成の後、研究者らによる事例を用いたシュミレーション調査、エキスパート看護師へのリンケージ枠についての調査、エキスパート看護師による事例を用いたシュミレーション調査を段階的に重ね、調査のたびにリンケージ案を修正し、1疾患につき合計5回の修正を加えている。現在も、このデータ収集・データ分析により、リンケージ案の修正を重ねている。
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