研究課題/領域番号 |
14370820
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
山田 覚 高知女子大学, 看護学部, 教授 (70322378)
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研究分担者 |
野嶋 佐由美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00172792)
粕田 孝行 高知女子大学, 看護学部, 教授 (50405536)
池田 貴子 高知女子大学, 看護学部, 助手 (80405539)
越智 百枝 香川大学, 医学部, 助教授 (40270053)
中平 洋子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (70270056)
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キーワード | 看護診断-看護介入リンケージ / 精神科看護 / 統合失調症 / 気分障害 / アルコール依存症 / 境界性人格障害 / 摂食障害 / 認知症 |
研究概要 |
電子カルテの導入がもたらす利益は、ケアの質の向上、効率化、情報提供が挙げられるが、電子カルテの導入には、看護の臨床を明確に表現しうる共通言語を見出すことが必要不可欠である。現状で看護の標準用語として電子カルテに利用されているのが、看護診断分類、看護介入分類、看護成果分類である。看護診断分類とは、看護師のアセスメントの論理的帰結を表現した用語の分類であり、最も広く用いられているのは、北米看護診断学会(NANDA)である。看護介入分類とは、看護師の行う介入を分類したもので、Iowa大学で開発されたThe Nursing Intervention Classification(NIC)が一般的によく知られている。現在では、看護の現象を明確に表現しうる共通言語として、看護診断と、それによってなされた看護介入、期待される成果を示す、NANDA-NIC-NOCのリンケージを利用する試みが開始されている。 本研究は、我が国の精神看護領域で活用可能な看護診断-看護介入リンケージを開発し、看護ケアの標準化として看護情報の共通利用性を確保するために、将来研究成果を活用してコンピュータープログラム化し、電子カルテ化に向けて検討することを目指して行った。 研究方法としては、精神科看護領域で活用される看護診断-看護介入を文献から抽出し臨床で活用しやすいプログラム構造を検討しながら疾患別「精神科看護診断・看護介入リンケージ(原案)」を作成した。その後、事例を想定したシミュレーションを行いながら原案の洗練化を行っていった。さらにエキスパートナースを対象とした事例への適応に関する調査を行った。結果として、統合失調症、気分障害、アルコール依存症、摂食障害、境界性人格症、認知症の6疾患について『精神科看護領域における精神科看護診断-看護介入のリンケージ』とガイドラインを作成し現在臨床で試用を行っている。
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