研究概要 |
本研究課題では,大学・大学院における実践的指導力形成のための体育科教員養成プログラムの開発を,4年間かけて行う.二年目である本年度は,体育授業の観察方法を理解するためのデジタルコンテンツを作成した。具体的には、教師の相互作用の分析方法と期間記録の分析方法をパワーポイントで説明するコンテンツを作成した。また、大学院の授業において複数の学習指導モデルを用いた授業づくりを試みるととともに、授業を映像に録画し、その成果を批判的に省察する機会を設定した。 大学・大学院における実践的指導力形成に資する体育科教員養成プログラムの開発にあたっては,学習者をどのように捉えればよいのか,という視点を抜きにして検討することはできない.そのため,従来の学習者に関する研究の視点を拡大するために,学習者を捉える研究方法論の検討を行った.具体的には,質的体育授業研究方法の検討並びに再生刺激法を用いて学習者の認知的側面を分析対象とする体育授業研究方法の検討を行った.そして,前者の手法による学習者を対象とした研究を行った.これらの研究方法の検討並びに学習者を対象とした研究は,論文で発表した. また,学部学生・大学院生が,どのような体育目標を重要であると認識しているかによって,養成プログラムの受け入れ方等が異なり,その結果,学部学生・大学院生の体育科指導の仕方,あるいは体育授業における学習者の捉え方等が異なることが予想される.そのため,学部学生の体育目標に関する認識はどのようであるかを分析した.この結果は,論文で発表した.
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