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2003 年度 研究成果報告書概要

運動時の栄養摂取は消化器官と活動筋における血流配分の競合をもたらすのか?

研究課題

研究課題/領域番号 14380017
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関日本女子体育大学 (2003)
奈良女子大学 (2002)

研究代表者

定本 朋子  日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (30201528)

研究分担者 森本 恵子  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (30220081)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
キーワードグルコース / 動脈血圧 / 上腸間膜動脈 / 超音波ドップラ法 / 静的運動 / 運動後虚血 / 筋代謝受容器反射 / 腹部内臓循環
研究概要

栄養補給は,消化吸収のために消化器官の血流を増大させるだろうと考えられてきた.一方,運動は活動筋への血流再配分を増大させるため,腹部内臓血流を減少させるだろうといわれてきた.このように,血流調節に対して相反する栄養補給と運動刺激を同時に与えた場合,生体はどちらを優先させるのだろうか,といった疑問については,まだ十分な説明がなされていない.本研究ではこの点を明らかにするため,第一実験では,グルコース,フルクトース,あるいは水の摂取が腹部内臓の主要血管である上腸間膜動血流(SMBF)に及ぼす影響について,健康な成人女子を被験者として検討した.SMBFは超音波ドップラ法により計測した.その結果,グルコース摂取のみが,SMBFを有意に増加させることが示された.フルクトースと水摂取は,SMBFに有意な変化をもたらさなかった.第二実験では,グルコース取前(対照条件)と摂取後において,随意最大筋力の30%の負荷で2分間握力発揮を維持した時のSMBFを比較した.対照条件の静的運動時におけるSMBFは,安静時値より低下することはなく,むしろ僅かに上昇した.またグルコース摂取後の同一運動時におけるSMBFは,顕著に増大した.これらの結果により,上腸間膜動脈においては,「運動」刺激により顕著な血流減少はないが,「栄養摂取」が「運動」刺激よりも優先されることが示唆された,第三実験では,上記の結果に基づくと,運動時におけるSMBFの調節には筋代謝受容器反射が有効に働かないことが示唆された.その真偽を運動後筋虚血条件において検討した,その結果,筋代謝受容器反射を活性化させた虚血時のSMBFは,運動時に等しいレベルまで上昇し,代謝受容器反射を介する「筋虚血」刺激が,SMBFの調節には有力な作用をもたないと考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sadamoto Tomoko: "Superior mescenteric artery blood flow during static exercise and postexercise muscle ischemia."Advances in Exercise and Sports Physiology. 94. 172 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Sadamoto Tomoko: "Superior mescenteric artery blood flow during static exercise and postexercise muscle ischemia."Advances in Exercise and Sports Physiology. 94. 172 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2005-04-19  

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