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2004 年度 実績報告書

トレーニングに伴う筋細胞内膜系の構造変化と細胞内情報伝達機構との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 14380019
研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

竹倉 宏明  鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (00206963)

研究分担者 春日 規克  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60152659)
キーワード骨格筋 / Ca^<2+>チャンネル / リアノジン受容体 / dyspedicマウス / tetrad / 電子顕微鏡 / レーザー走査蛍光顕微鏡 / 興奮収縮連関
研究概要

骨格筋細胞内においては、筋細胞内膜系とCa^<2+>チャンネルはCa^<2+> release Units (CRUs)を形成し、興奮収縮連関の機能を制御している。本年度は、異なる発生段階のdyspedicマウス骨格筋細胞を対象として、CRUsの形態的特徴を組織化学的手法により検討し、RyR1の存在がCRUsの形成に及ぼす影響について検討した。実験動物には、異なる発育段階のdyspedicマウス並びに同腹のnoramlマウスを用いた。Dyspedicマウスの筋細胞は通常のマウスの骨格筋細胞に比較して極めて未成熟であり、中央核を持つ筋細胞が数多く観察された。また、CRUsの数も有意に少なく、筋細胞内膜系が未成熟であるのが観察された。DyspedicマウスのCRUsの多くは、dyadであり、発現比率は通常の骨格筋細胞の約2倍であった。T-SR terminal cisternae間の距離も有意に短く、その距離はRyR1のfeet構造の存在によって決定されていると推察される。Freeze-fracture法を用いたの観察では、dyspedicマウスの骨格筋細胞にtetradは観察されなかった。α1DHPR抗体を用いた免疫組織化学染色では、DHPR並びにtriadinの発現が通常の骨格筋細胞と同様に観察された。RyR1が存在しない条件下ではDHPRはtetradを形成しないものと考えられる。骨格筋型RyRは骨格筋が収縮する際にCa^<2+>放出チャンネルとして機能し、興奮収縮連関の機構を制御していることが確認された。また、dyspedicマウス骨格筋のperipheral couplingにはtetradが観察されないことから、骨格筋型の興奮収縮連関発現の必須因子の一つであるDHPRのtetrad形成にはRyR1の直接的(あるいは間接的)関与が必要であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 一過性の除神経から再支配にかけての神経筋接合部の変化2005

    • 著者名/発表者名
      春日規克, 堀田典生, 平野朋枝, 竹倉宏明
    • 雑誌名

      愛知教育大学研究報告 54

      ページ: 53-59

  • [雑誌論文] Differential contribution of skeletal and cardiac II-III loop sequences to the assembly of DHP-receptor arrays in skeletal muscle.2004

    • 著者名/発表者名
      Takekura, H., Paoini, C., Franzini-Armstrong, C., Kugler, G., Grabner, M., Flucher, B.E.
    • 雑誌名

      Mol.Biol.Cell 15

      ページ: 5408-5419

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Changes in localization and orientation of triads following selective elimination of cytoskeletal protein in rat skinned muscle fiber.2004

    • 著者名/発表者名
      McGrath, K., Nishizawa, T., Yamashita, S., Tamaki, H., Saito, K., Takekura, H.
    • 雑誌名

      Ann.Fitness Sports Sci. 32

      ページ: 1-9

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] 坐骨神経切除によるラット脛骨骨幹端の骨梁構造変化並びに骨格筋の萎縮2004

    • 著者名/発表者名
      田巻弘之, 我妻 玲, 春日規克, 竹倉宏明
    • 雑誌名

      体力科学 53

      ページ: 403-410

  • [雑誌論文] ラット腓腹筋外側部表層の筋線維形態に及ぼす自発走トレーニングの影響2004

    • 著者名/発表者名
      辻本尚弥, 鈴木英樹, 春日規克
    • 雑誌名

      久留米大学比較文化研究 33

      ページ: 169-181

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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