研究課題/領域番号 |
14380024
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
矢ケ崎 典隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30166475)
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研究分担者 |
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)
椿 真智子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80236934)
斎藤 功 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90006586)
山下 清海 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (00166662)
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キーワード | 移民 / 移民社会 / 適応戦略 / 前適応 / 地域生態 / 多民族多文化社会 / アメリカ合衆国 / ロサンゼルス |
研究概要 |
移民の流入によって形成される移民社会と移民を受け入れるホスト社会は、相互に関連しあいながら、ホスト社会の枠組みのなかで多様な地域現象を生み出している。本研究は、多民族多文化社会の典型であるアメリカ合衆国を取り上げ、他地域の事例との比較研究を通して、移民社会がホスト社会のなかで存続していくための適応戦略と前適応を分析するとともに、ホスト社会が移民集団に及ぼすさまざまな圧力及び共生のための施策について検討することを目的とする。研究の最終年である本年度は、カリフォルニア州ロサンゼルス大都市圏をおもな研究対象地域として、移民の就業行動と経済組織、移民の社会組織と行動空間、移民の文化組織と文化継承、移民の土地利用と文化景観、移民の居住行動とエスニック景観について、昨年度に引き続いてフィールドワークを実施した。現地調査で得られた一次資料に基づいて分析を進めるとともに、他地域における移民社会・ホスト社会との比較研究の枠組みを検討した。そうした研究成果の一部は研究代表者および分担者によって次のような学会発表として公表された。「ロサンゼルス大都市圏におけるエスニック・タウンとエスニック景観」(日本移民学会)、「20世紀初頭におけるロサンゼルス都心部の土地利用とリトル東京」(歴史地理学会)、「アメリカ大平原ガーデンシティにおける東南アジア系社会の形成」(日本地理教育学会)、「ロサンゼルス大都市圏における華人社会の変容-新移民の増加とニューチャイナタウン-」(人文地理学会)。こうした成果に基づいて、研究成果報告書の取りまとめにあたった。
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