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2002 年度 実績報告書

19世紀のアジアを描く英国人旅行家の旅行記とその旅に関する歴史地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14380025
研究機関京都大学

研究代表者

金坂 清則  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (00092825)

研究分担者 天野 太郎  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助手 (70293933)
小方 登  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (30160740)
山田 誠  京都大学, 総合人間学部, 教授 (70086172)
勝田 茂  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (90252733)
秋山 元秀  滋賀大学, 教育学部, 教授 (00027559)
キーワードイザベラ・バード / グレート・ゲーム / 女性旅行家 / 王位地理学協会 / 植民地主義 / 大英帝国 / アジア / 旅行記
研究概要

8人のメンバーのうち、金坂、秋山、勝田の3名はそれぞれ中国長江流域、チベット、トルコにおいて、19世紀英国人旅行家の旅の跡を追跡すると共に、現地での資料収集に努めた。また全員が担当地域の旅行記に関する情報の収集に努め、データベース作成を進めた。その際、地図資料の活用に留意した。また、天野と山田は研究分担地域に関する情報収集を東京において行い、小方は研究対象地域に関する衛星画像データを用いた旅行記の分析を進めた。
金坂は19世紀英国を代表するイザベラ・バードの第V期の旅が大英帝国と密接に結びつくものであったとの新説を論文として発表した他、彼女の旅行記The Yang-tze Valley and Beyondの翻訳書における詳しい解説(第2巻369〜401頁)の中でもこのことを論じた。3月16日には本年度の各人の研究実績の報告会を研究会をかねて京都大学大学院人間・環境学研究科で行なった。地理学を主とする学際的な調査組織である利点を率直な議論を通して生かすことができた。勝田は『オスマン語文法読本』を刊行したが、この仕事は19世紀のトルコの旅行記を解読していく上でも有用である。また金坂はイザベラ・バードの旅行記『中国奥地紀行1.2』を翻訳したが、ヴィクトリア時代の英国人旅行家の旅行記の最重要作品の1つと目されかつ、彼女の旅行記(著書)最後の作品であるが故に、一定の社会的貢献を果たすと考えられる。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 金坂 清則: "イザベラ・バードの極東の旅と村落空間の描写"『農村空間の研究』大明堂,所収. 358-378 (2003)

  • [文献書誌] 勝田 茂: "The Development of the Study of Turkish Linguistics and Turkish Literature in Japan-Concentrating on Turkologisits since 1970"Orient. XXXVII. 84-90 (2002)

  • [文献書誌] 小方 登: "衛生画像でみる渤海国の朝貢路-遼東半島・山東半島-"『東アジアと「半島空間」-山東半島と遼東半島』思文閣出版,所収. 188-203 (2003)

  • [文献書誌] 天野 太郎: "小矢部市における中世宗教都市・寺内町"『おやべの歴史と文化を探る』所収. 60-64 (2003)

  • [文献書誌] 秋山 元秀: "中国的空間構造論-居住空間の視角から"『農村空間の研究』大明堂,所収. (2003)

  • [文献書誌] 金坂 清則: "中国奥地紀行1・2"平凡社. 430, 418 (2002)

  • [文献書誌] 勝田 茂: "オスマン語文法読本"大学書林. 362 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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