研究課題/領域番号 |
14380027
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
富田 和昭 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (90116228)
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研究分担者 |
石川 雄一 長崎県立大学, 経済学部, 助教授 (00232273)
伊藤 悟 金沢大学, 教育学部, 教授 (20176332)
藤井 正 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (20165335)
古賀 慎二 立命館大学, 文学部, 助教授 (10234725)
香川 貴志 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (70214252)
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キーワード | 東京大都市圏 / 京阪神大都市圏 / 都心回帰 / 地価変動 / パーソン・トリップ / マンション立地 / 通勤流動 / 郊外住宅地 |
研究概要 |
平成15年10月に大阪市において、全体研究会を開き、各分担者が研究の中間報告をおこない、研究の調整を話し合った。本年度のおもな研究実績は以下のとおりである。 研究代表者の富田は、大都市都心地区における最近の人口増加の分析を行い、その社会経済的背景を考察し、さまざまな社会的な変化が関係していることを論じた。 東京大都市圏に関する研究してはつぎの3つがおもなものである。山田浩久は、地価の変動を分析し、さらにマンション立地との関係を詳細に検討した。谷謙二は東京圏における通勤流動の最近の変化を分析し、郊外から都心部への通勤者の減少傾向を見出し、その要因について考察した。古賀慎二は東京圏におけるオフィスの立地動向を検討して、オフィスの都心回帰傾向を推察した。 京阪神大都市圏とその郊外住宅地の住民について研究したものとして、以下のものがある。 豊田哲也は、京阪神圏における住宅地価の変動を理論的な枠組みのなかで検討し、住宅地代を規定する要因として、人口密度と居住者の所得水準を指摘した。石川雄一は、大阪都市圏における多核化の動向をパーソン・トリップのデータを用いて分析し、郊外では都心地区ほどの高次な消費核の形成はみられないことなどを明らにした。藤井・山中は、三田市の居住者に対するアンケート調査から、大阪市都心地区への通勤者が多いが、将来の居住地選好の地域としては三田市や阪神間が多く、大阪市都心地区は少ないことなどを明らかにした。吉田容子は、大阪府の狭山ニュータウン居住者に対するアンケート調査から、高齢化した居住者が多くなる近い将来のニュータウンのもつ諸課題について論じた。 中京大都市圏における分譲マンションの供給実績を分析した香川貴志は、郊外の駅前ではバブル崩壊後もその供給が多いことなどを明らかにした。 伊藤悟は、金沢都市圏におけるパーソン・トリップからみた空間構造の時間的変化を分析し、都心部における再開発によって、とくに女性のパーソン・トリップが変化し、その空間構造が変容したことを明らかにした。
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