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2002 年度 実績報告書

大谷探検隊将来西域壁画の保存修復に関する総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 14380052
研究機関独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所

研究代表者

青木 繁夫  独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 修復技術部, 部長 (60088797)

研究分担者 早川 泰弘  独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 主任研究官 (20290869)
中野 照男  独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 美術部, 部長 (20124191)
三浦 定俊  独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 部長 (50099925)
臺信 祐爾  独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 企画部・企画課・国際交流室, 室長 (80163715)
早川 典子  独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 修復技術部・修復材料研究室, 研究員 (20311160)
キーワード保存修復 / 美術 / 壁画 / 西域 / 大谷探検隊 / 韓国
研究概要

韓国国立中央博物館が所蔵している中央アジアの美術品は、いわゆる大谷コレクション(大正時代に大谷探検隊が中央アジアから将来した)の一部である。これらは、久原房之助が朝鮮総督府博物館に寄贈した遺物が中央博物館の所蔵になったものである。大谷コレクシヨンの一部は東京国立博物館にも所蔵されており、特に壁画は西域壁画の研究を行う上で貴重な資料になっている。中央博物館所蔵に壁画については、寄贈されたままの状態になっていて破損が著しい状況である。東京国立博物館の所蔵の壁画を含めて、修復方法を研究すると共に美術史的あるいは保存科学的手法を用いて壁画の総合調査を行い、西域壁画の性格を理解するために主として中央博物館所蔵の壁画に対して総合研究を日韓共同研究として行うものである。
光学的手法を用いて壁画彩色を紫外線や赤外線などの非破壊的方法で下書きなどの調査の行うために東京国立博物館所蔵の大谷探検隊将来壁画4点のデジタル写真撮影を行った。また、蛍光X線などの分析を実施して、顔料の化学組成などの調査を行い、光学的調査の結果と比較した結果、一部の顔料のヒ素を使用して顔料が確認された。韓国中央博物館が所蔵している壁画の修復について中央博物館側と協議実験した結果、剥落止めは膠を使用し、パラロイドB72でカーボン繊維を裏打ちする行いことが決定され、技術移転が行われている。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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