研究課題/領域番号 |
14380055
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
礒田 正美 筑波大学, 教育学系, 助教授 (70212967)
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研究分担者 |
田中 二郎 筑波大学, 電子情報学系, 教授 (20251043)
渡辺 公夫 筑波大学, 数学系, 教授 (50015913)
清水 静海 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20115661)
大久保 和義 北海道教育大学, 教育学部札幌校, 教授 (80113661)
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キーワード | 数学史 / 原典 / 道具 / 文化 / 授業研究 / 教材開発 / 動画 / デカルト |
研究概要 |
数学の文化的視野の覚醒のために平成15年度の研究では、事例開発を継続し、数学史のサイト開発を推進した。 特に本年度は以下の授業研究を行った。「デカルト:比例中項コンパス」では、デカルトが、ギリシャ以来の幾何的知識に基づきながらも、次元の制約を取り除くために比例中項(メソラビオ)コンパスを利用して、次数を曲線として具体化したことを授業化した。「スコーテン他:曲線」では、平行四辺形を対角線で折り曲げた交叉平行四辺形によって、双曲線などが生み出せることを授業化した。「デカルト:屈折光学」では、屈折光学の中でデカルトがレンズの原理とレンズの削り出しを、彼の円錐曲線の理解のもとにどのように説明し、どのような道具を考案したかを授業化した。「ガリレオ:軍事コンパス」では、当時発明され改良された計算具、比例コンパスをガリレオが自分自身のものとしていかに考案したかを授業化した。「オートレット:計算尺」では、計算尺、円盤式計算尺がどのように工夫されているかを授業化した。「福田理軒:測量」では、福田理軒が中国伝来の測量を入門として、西洋からの三角測量を導入したことを授業化した。「ピタゴラス数」では、ピタゴラス数の扱いについて授業化した。「変換・関数:アナモルフォーズ」では、変換の基礎としてのアナモルフォーズの関数的探求を授業化した。「積分:プランニメータ」では、求積機としてのプラニメータの数学的意味を探ることを授業化した。「波としての音」では、物理的な意味での音を、三角関数の合成とみなすことを授業化した。「音階・調和としての音楽」では、音階的な意味での音の成立過程について授業化した。「角の三等分」では、交叉平行四辺形も含めた角の3等分器などを授業化した。「算木による代数計算」では、算木による方程式の解法を授業化した。「機構で表す移動」では、機構による移動表現について授業化した。
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