研究分担者 |
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (00324898)
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (90237470)
野上 智行 神戸大学, 学長 (80127688)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 助教授 (40210067)
大島 純 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70281722)
|
研究概要 |
平成14年度の研究実績は,以下の通りである。 1.文献・資料収集とそのデータベース化 協調的学習に関する理論や方法に関する研究及び情報通信ネットワークの教育利用に関する研究を収集し,これまでの研究成果や議論を整理するとともに,これら収集した資料をデータベース化した。 2.知識創出型学習環境の要件の明確化とカリキュラムの構想 科学教育における知識創出型のカリキュラムを支援するための協調的学習環境の要件を定め,暫定的なCSCLシステム及びカリキュラムの概要を構想した。また,シミュレーションなどのデジタル・コンテンツを開発した。本年度は,とくに小学校5年生向けの「溶液」に関するコンテツを開発した。 3.日本科学教育学会第26回年会及び日本教育工学会第18回年会での発表 島根大学で開催された日本科学教育学会第26回年会において,課題研究「CSCLを活用した協調学習のデザイン」を組織し,実践的な提案と議論を行った。また,日本教育工学会第18回大会においても課題研究で発表を行った。 4.国際会議での発表 2002年4月のAERA(ニューオリンズ)及び2002年8月のカナダ・トロント大学での国際シンポジウムにおいて,日本におけるKnowledge Forum利用デザインについて報告した。 5.知識創出型学習環境に基づくカリキュラムの小規模な試行 3.で報告した学習環境(システム,学習用コンテンツ及びカリキュラム)のデザインの一部を具体化し,神戸大学発達科学部の附属住吉小学校において,システムとしては,Knowledge Forumのサーバクライアント版を利用し,5年生を対象として「溶液の性質」を題材として1クラス規模の小規模な試行実験を行った(全18時間)。
|