研究概要 |
本年度は以下の2点を中心に,教材開発の素材研究ならび試行版教材の作成・検討を行った。 1)生物教材開発研究 生物並びに環境を中心とした教材に関しては、以下の5項目について内容の検討、情報の収集ならびに実験観察の実施,記録を行った。(1)動・植物の発生の観察(2)遺伝に関する実験教材の検討(3)地域の材料を用いた教材内容の検討(4)環境教育に関連する実験教材の情報収集(5)途上国の特性に合わせた簡易実験の開発。 上記の各項目について、それぞれ実験方法の開発や試行を行い、教材としての適性を検討するとともに、観察方法や結果などをデジタル映像機器により記録した。 2)マルチメディア教材の構築ならびに利用・評価 (1)開発した教材のマルチメディア化:すでに開発がすんでいる先行Web教材について,海外での利用を目的とした英語版の作成を行った。また、1)において記録した結果や映像についてマルチメディア教材の素材として編集を行った。 (2)途上国における利用と改良:海外共同研究員であるRodolfo S.Treyesを招へいし、フィリピン大学理数科教師訓練センターとの提携による教員再研修プログラムへの導入や教員実態調査のための素案作成などについて協議した。また、次年度以降における上記プログラムへ導入予定のマルチメディア教材について検討をはかり、施行形態、利用調査並びに評価に関する問題について議論した。 (3)評価・改良:上記の結果及び途上国におけるWeb教材に関する要求などに関して検討するために、試行段階の教材をもとにしてオーストラリアで開催されたアジア生物学教育協議会に参加し、アジア諸国の研究者からのレビューをうけると同時に、資料収集や情報交換を行った。
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