研究概要 |
本年度は以下の3点を中心に,教材開発ならびにマルチメディア教材の構築,予備調査を行った。 1)生物・環境教育教材開発 平成14年度に引き続き,web教材のコンテンツ作成のための実験,記録映像の収集を行った。本年度は、コンテンツ内容として、海外において要望の高い内容項目となっている植物の花のつくり、熱帯魚ゼブラフィッシュの発生を選択し、実験観察記録をもとにしたweb教材の作成を行った。また、遺伝内容として不完全優性形質を有する植物を材料とした教材の開発についても準備段階に入った。さらに、環境教材として、海外で取り組まれているプログラム"プロジェクト・ワイルド"をもとに日本版のweb教材作成を実施した。 2)マルチメディア教材の構築ならびに改良 上記1)で開発したweb教材を学内に既設のサーバー内に構築し直し、一部一般公開を始めた。また、すでに開発済みのweb教材について、海外利用のための英語版を作成し直し、改良を行った。 3)マルチメディア実験教材の有効性に関する予備調査 フィリピン大学理数科教師訓練センターを訪問し、海外共同研究員であるRodolfo S.Treyesと共同で、ネット環境のない教育現場でも利用可能なように、開発したWeb教材の一部をCD-ROM化したものを用いて、当地の現職教員を対象とした教材の評価ならびに利用実態について調査を行った。また、広島大学において行われている開発途上国理数科教師実技訓練コースにおいて、web教材を提供し、教材の評価調査を行った。それらの調査結果をもとに、最終年度に向けての改良案、追加案などについて検討を行った。
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