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2004 年度 実績報告書

生物及び環境に関するマルチメディア実験教材の開発とその開発途上国における利用支援

研究課題

研究課題/領域番号 14380059
研究機関広島大学

研究代表者

池田 秀雄  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50112165)

研究分担者 大鹿 聖公  広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (50263653)
キーワード生物教育 / 実験観察 / Web教材 / 生殖行動 / 発生 / ゼブラフィッシュ / インターネット教材
研究概要

生物および環境教育に関する実験観察教材の開発および、生徒実験支援のためのWeb教材(日本語版および英語版)を開発し、さらに、開発した教材を日本の高等学校教育現場およびフィリピンの理科教師再教育において使用してその有用性を評価した。
教材開発においては、ゼブラフィッシュを用い、生殖行動・発生の観察教材を検討した。その結果、飼育温度を調節することで季節に左右されず年間を通して生殖行動や発生の過程が観察可能であり、約2ヶ月で成熟して次の世代が得られ、熱帯魚店で安価に購入出来ることなど、教材として極めて有用であることがわかった。本種は特に、初期発生から幼生まですべての段階が観察可能であり、しかもメダカに比較して色素を持たず透明であるため、体表のみならず体内の構造変化が外部から観察されるなど、発生の観察に関して有用であることが明らかとなった。
生徒実験支援のためのWeb教材は、日本では広島大学附属高等学校において生物の授業の中に組み込んで行い、使用した生徒のアンケート結果から、実験観察の支援として有効であることが実証された。開発した日本語版を英訳し、フィリピン大学理数科教師訓練センターにおける教員再研修プログラムの一部に組み込んで教材の有用性を検討した。フィリピンでは、未だインターネット環境が十分には整備されておらず、特に通信速度が遅い環境では本教材のようなカラー画像や動画を含む場合には使用が困難で、CD-ROMで配布しなければならない場合が多く、未だ教育現場でのWeb教材としての利用には問題があることがわかった。CD-ROMで配布して教材の有用性について教師のアンケートを集計したところ、高い評価を受けた。しかしながら、フィリピンで入手可能なローカルな材料を用いるべきだとの意見を得、この点でさらに改良すべきであることが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Development of Teaching Material Using a Cellphone to the Internet2004

    • 著者名/発表者名
      T.Sato, K.Ohshika, H.Ikeda
    • 雑誌名

      The Asian Journal of Biology Education 2

      ページ: 58-64

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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