研究課題
本研究は高大連携教育の中で利用可能な実技系環境教育プログラムを開発することを目的とする。生徒が自作した測定装置で環境計測をしたり、市販の計測機器を用いて測定する。その測定を通して持続可能な社会を実現するモノ作りの設計思想・環境問題への配慮・国民の責務などを学習する教育プログラムを検討し、高専1年生から3年生と対象に教育実践する。その結果を踏まえ高大連携教育プログラムを検討する。本年度は、1)計測装置設計の教育プログラム検討の検討、2)計測装置の工作プログラム、3)河川環境計測についてのWebサイトを構築した。1)計測装置設計の教育プログラム検討GPS機能付き水質評価測定器として堀場製作所のU-23型計測器を用いた環境計測教育プログラムを作成した。内容は高専生による環境計測演習から得られた知見に基づき、環境計測機器の取り扱い方から測定項目の選定にまで及んでいる。2)計測装置設計の工作プログラム検討学習者の知識および技術レベルを考慮し、製作可能な計測装置として河川水の抵抗値測定装置を検討した。河川水を入れたプラスチックの容器に電極棒を2本設け、電極棒間の抵抗値をテスターで測定するものである。3)河川環境計測についてのWebサイトの構築金沢市内の河川における水質調査を実施し、その結果をWeb上に掲載した。GPSにより観測点の位置座標を同定しており、これにより衛星リモートセンシング画像データとの検証ができるようになっている。