研究課題
本研究は高大連携教育の中で利用可能な実技系環境教育プログラムを開発することを目的とする。生徒が自作した測定装置で環境計測をしたり、市販の計測機器を用いて測定する。その測定を通して持続可能な社会を実現するモノ作りの設計思想・環境問題への配慮・国民の責務などを学習する教育プログラムを検討し、初等・中等教育を対象に教育実践する。本年度は以下の通り実践した。1)気温・湿度の金沢市内同期観測の教育プログラムの検討、金沢市内中心部に33カ所に気温・湿度データロガーを設置し、夏季の地方都市のヒートアイランド現象の状況を調査した。体感しているものを具体的な数値で表すことの重要性を、学習者の興味を持続しながら学習する教育プログラムを検討した。2)上記の結果をCDに納め、初等・中等教育で活用可能な形式に変換し、配布用資料としてまとめた。また、人工衛星から得られた画像と上記観測結果を用いて、初等教育の場において出張講義を行った。3)大気観測の教育プログラムの検討大気エアロゾルの光学的厚さの日々の変化をスカイラジオメータを用いて観測した。地球温暖化解明の科学的調査の意義を実際の観測データを用いて理解する教育プログラムを検討した。また、その教育プログラムへの衛星リモートセンシングデータへの活用も併せて検討した。
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