研究課題
基盤研究(B)
本研究は高大連携教育の中で利用可能な実技系環境教育プログラムを開発することを目的とする。生徒がチーム活動を通して持続可能な社会を実現するためのモノ作りの設計思想や環境問題への配慮などを学習する教育プログラムを検討する。本研究の成果の以下にまとめる。1)モノ作りを主体とした高大連携プログラムの構築と実践高校生約40名を4人単位でチームを組ませ、バルサ材による模型橋の製作とその強度調査に関するプロジェクト活動を実施した。プログラムは2日間コースで、高校生は物理の知識と創造力を発揮し模型橋を製作した。講義においては、地域の住環境における橋の役割について説明することでモノ作り学習と地域環境学習が融合されたものになった。2)Web上の掲示板を利用したチーム活動の実践とのその有効性の確認チーム活動には同期した活動と非同期の活動がある。前者はチームミーティングによる活動であり、後者はWebの掲示版を利用した活動である。放課後に自由になる時間は個人よって異なるので、同期した活動が難しい場合がある。ここではチーム活動に掲示板を活用することでこの問題が解決されることを確認した。3)河川環境の計測とWebサイトの構築金沢市内の河川における水質調査を実施し、その結果をWeb上に掲載した。生徒が自分から問題点を見出し、解決していくことが環境教育にとって必要であることをこの実践を通して確認した。4)金沢市内温度・湿度観測の実施と環境教育データの製作兼六園を中心に半径4キロメートル内の小学校の百葉箱に温湿度データロガーを設置し、気温と湿度を10分間隔で観測した。これらのデータを環境教育用教材として活用できるように集計・編集した。
すべて 2004 2003
すべて 雑誌論文 (8件)
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日本工学教育協会・工学教育 52・5
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