研究概要 |
高等専門学校教育の新しい展開として,ものづくり教育による教育改善を行っている。すなわち,高等専門学校教育の特徴である,5年一貫教育にものづくり教育を積極的に取りいれ,材料,電気,制御,情報,化学,環境,建築,デザインなどの分野での教育研究,教育実践を行なっている。また,特に低学年から専攻科までの高専教育を効果的に活かした教育法としてのものづくり教育を研究している。コンテスト形式によるものづくり教育もいくつかの高専で行われており,学生の勉学意欲向上となっている。 人文社会系の分野でのものづくり教育についても研究し,感性工学,デザイン工学などの教育を含め,「知と技と美」の教育を目指している。 さらに,「地域に開かれた高専」を実現するため,ものづくりから,身近な地域の生活全般と関っていくことをめざしている。また,産官学共同研究としての「ものづくり」を研究し,研究シーズを展開し,ビジネスモデルの構築の可能性を探る。今後とも,全国の高専間で活発な情報交換を行い,協議・展開を図る。 平成15年度は7月に大阪市で,ものづくり教育に関する研究集会を開催した。当日は国立高等専門学校協会会長はじめ,多くの国立高等専門学校長まじめ,30名以上の研究分担者が参加した。平成16年3月までにこれまでの成果を各研究分担者が持ち寄り,ものづくり教育に関するテキスト作りを現在行っている。このテキストは平成16年度中に発表の予定である。
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