研究課題/領域番号 |
14380065
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
瀬沼 花子 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (30165732)
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研究分担者 |
加藤 久恵 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助手 (00314518)
日野 圭子 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (70272143)
相馬 一彦 北海道教育大学, 教育学部旭川校, 教授 (40261367)
小倉 康 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 主任研究官 (50224192)
長崎 栄三 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総合研究官 (50141982)
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キーワード | 理想的な数学授業 / 典型的な数学授業 / 第3回国際数学理科教育調査 / 数学授業ビデオ研究 |
研究概要 |
1.アメリカのレッスン・ラボが中心になって作成した『日本・ドイツ・アメリカの中学校2年生の数学授業』の報告書(1999)の全文の翻訳を行った。 2.上記報告書に所収のわが国の数学授業のビデオ55本について、教師質問紙の回答をまとめ、一覧表として作成した。 3.上記報告書におけるわが国の中学校数学授業の背景を説明する資料として、わが国の中学校の数学カリキュラム改革の動向及び数学授業の特徴についてまとめた。また授業について、教師と生徒の発言のテープおこしを行った。現在4本が完成し、残りはその途中である。 4.アメリカのレッスン・ラボを訪問し、オーストラリア・アメリカ・オランダ・スイス等の研究者と数学授業について情報交換を行うとともに、数学授業のあり方や実態に関連する資料の収集を行った。 5.アメリカのレッスン・ラボが中心になって作成した『7か国の数学授業-TIMSS1999数学授業ビデオ研究の結果』(2003)の全文の翻訳を行うとともに、結果の速報版をまとめた。今回の結果では、わが国と香港とが同じくらい成績が高いが、数学の指導法は異なること、例えば、香港は新しい内容の練習を重視し、わが国は新しい内容の導入を重視していること、わが国は一連の問題を通して考え方が発展するように数学問題を配列しているが、香港は同じタイプの問題を続けて出していることなどが明らかになった。また、各国の授業のスナップショットが入っている英語版CDの翻訳も同時に行った。 6.以上の成果を、報告書第一集「7か国の中学校2年数学授業の比較-TIMSS1999数学授業ビデオ研究-」(2003年、300ページ)としてまとめた。
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