研究概要 |
1.授業設計過程のデータ収集 大学の授業で,学生に授業設計を演習課題として課し,そこでの学生と実地指導講師の発話内容をICレコーダに記録し,プロトコルに起こした. 2.授業設計過程のデータの比較分析 演習場面の発話データはプロトコル分析により,どのような思考要素を用いているか,順序性と重要度,先行する思考要素の影響度から授業設計過程の構造を明らかにすることを目標に,教師と教育実習生の授業設計過程の比較分析を進めている.同様に,アンケート調査により教師と教育実習生で思考要素と有意味な先行の思考要素間の対を求め,その思考要素間の対を元にISM法によって授業設計過程の構造をそれぞれに求め,授業設計過程の比較分析を行っている. 3.システムの設計と利用法の開発 それぞれの思考の段階で教師が必要とする資料を分析し,どこまでの資料を収集してシステムに登録するかを検討し、また、資料を公開する範囲を検討し、システムの運用計画を作成しているところである.既に作成されている光ファイリング装置に登録された学習指導案のデータベースと中型電算機に登録されたテスト項目のデータベースをシステムに移植を完了し、これらの資料の利用法について検討しているところである.特に,ADF(オートドキュメントフィーダ)付のスキャナは新しく指導案のデータを登録するために有用であった.
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