研究分担者 |
横山 節雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20090532)
櫨山 淳雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70313278)
米澤 宣義 工学院大学, 工学部, 教授 (30100390)
佐々木 整 拓殖大学, 工学部, 助教授 (80276675)
高橋 悟 香川大学, 工学部, 助教授 (50297579)
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研究概要 |
本研究では,ユーザインタラクションを伴うグラフベースの情報視覚化の自動化を目的として,情報視覚化におけるインタラクションを一般化し,これをコンピュータに解釈可能な形で記述可能な情報視覚化記述手法を開発する. 具体的には,まず代表的な視覚化技法,汎用視覚化ツール,情報視覚化の体系化のそれぞれに関連する研究を調査する.代表的な視覚化技法については,主にKeimの視覚的データ探索技法の分類に基づいて調査する.汎用視覚化ツールについては,研究レベルのもの,商用のものを含め,複数の視覚化技法を統合したツール,モジュールベースの視覚化ツール,ユーザ要求に基づく自動視覚化ツールの別に調査する.情報視覚化の体系化については,視覚化技法の分類,記述の別に調査する. 次に調査の結果より,本研究で開発する記述手法の要件を明らかにする.そしてこの要件をもとにグラフベースの情報視覚化における構成クラスのオブジェクトモデルを定義する.これは,自動視覚化システムの構築を見据えて,記述手法とオブジェクト指向言語にけるクラスとの対応を図った結果である.本研究の開発プロセスはこのオブジェクトモデルをもとに組み立てられる. さらにこのオブジェクトモデルに基づいてグラフベースの情報視覚化の要素(静的要素と動的要素)を抽出,一般化し,これをコンピュータに解釈可能な記述形式に発展させることによって,グラフベースの情報視覚化の記述手法を提案する,情報視覚化の要素の抽出については,まず過去の研究の成果を統合することによりすすめる.さらに実際の視覚化システムを観察することによりこれを精錬,拡張する.コンピユータに解釈可能な記述形式への発展については,提案した記述モデルをXML-DTDとして定義し,XML文書による記述を可能とすることで実現する. 最後に,提案した記述手法を用いて代表的な視覚化技法を記述することにより,提案手法の適用可能性を示す.また,本手法に基づく自動視覚化システムの構築についてその指針を示す.
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