研究分担者 |
田村 恭久 上智大学, 理工学部, 講師 (30255715)
宮寺 庸造 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10190802)
本田 敏明 茨城大学, 教育学部, 教授 (00127705)
井上 智雄 国立情報学研究所, 知能システム研究系, 助手 (40307666)
香山 瑞恵 専修大学, ネットワーク情報学部, 講師 (70233989)
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研究概要 |
現在,インターネットを利用した協調学習を支援するシステムが数多く開発され,教育の実践が展開されている.しかし,これらのシステムを活用したとしても,教育現場では,教師が自らの教育目的,意図,指導の方針に基づき,様々な学習環境をデザインしなければならない.また,協調学習と一口でいっても様々な形態・指導の方法があり,現実的な制約をふまえて,その実行可能な知識の共有化を行うことが大きな課題となっている. 本科研の目的は,協調学習支援を意図したLearning Entityのメタデータ化(CLEM : Collaborative Learning Entity Metadata)とその参照モデルによる知識抽出・共有の具体化を行うことである.そして,メタデータ付けされた協調学習事例から構成される事例ベースの構築・運用を通じて,教師の協調学習環境の設計や指導に関する教育的知識の抽出を試みる. CLEMに基づく協調学習事例ベースは,事例管理のみならず,対話的事例検索の機能を提供することで,教師の協調学習の設計・実践・評価等に関する知識を共有・再利用することを可能にする.本科研では,この事例ベースの研究を通じて,教師の協調学習環境設計を支援することを意図するものである. 今年度は,協調学習に関係する広範な研究成果の調査,および,教育現場での事例調査を行った.そして,この調査結果に基づき,包括的協調学習モデルの構築と第一ステップとしてのCLEMの規定を行った.具体的には下記の項目について研究を行い,成果を得た. ・協調学習の研究および実践の動向調査 ・協調学習における技術的,教育的課題の考察 ・協調学習のメタデータ化(CLEM)と共有すべき対象の考察 ・CLEMに基づく協調学習事例ベースの枠組みの提案
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