研究課題
基盤研究(B)
本研究では、授業のコンテンツを評価し、その評価結果とコンテンツをともにコンピュータに格納し、利用者が評価結果を参照しつつ所望のコンテンツを鑑賞・学習できるような統合教育システムを構築するものである。授業コンテンツそのものの構築は時期尚早と考え、これを授業用教材とみなす。今年度は、試験的にコンテンツ素材を開発するため、今後応用価値が広いと思われるものとして、情報教養コース「概念図にかかわる表現スキル」を開発した。そこでは、教材となる図表を数多く用いるため、さまざまな表現が可能であり、試験的授業に資すると判断したからである。一方、評価システムは、コンテンツの評価に資するものであるが、評価用アンケートの構成自体は、特定の評価対象に限定されるものでなく、汎用性をもつ。その点を考慮しつつ、アンケートシステムの構成をはかっている。評価システムは、評価を依頼する者(教授者)が制作する評価用質問の登録、評価者(学生)の回答および回答結果の集計と表示から構成される。以上の活動は、それ以前の関連の研究がかなり進んでいたため、比較的早めに実績が生じた。また、それとともに、国内外での類似の調査研究や研究発表を行うことができた。次年度も、有識者との討論にむけて、国内外での発表をさらに行う予定である。
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