研究課題/領域番号 |
14380086
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
西之園 晴夫 佛教大学, 教育学部, 教授 (90027673)
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研究分担者 |
近藤 敏夫 佛教大学, 社会学部, 助教授 (70225621)
黒田 恭史 佛教大学, 教育学部, 助教授 (70309079)
原 清治 佛教大学, 教育学部, 助教授 (20278469)
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
宮田 仁 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (50263166)
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キーワード | 多人数教育 / 知識創造 / チーム学習 / ユビキタス機器 / 遠隔学習 |
研究概要 |
本研究は多人数教育の授業においてケータイなどユビキタス情報機器を利用することによって学習者が授業に積極的に参加し、グループ討議や作業することによって新しい知識を創造するような授業を開発することを目的とし、それを遠隔地での学習に適用することを試みるものである。平成14年度は佛教大学においてケータイと通常のイントラネットとに共有できる1-supportと命名されたシステムを発注し、教育学部の教育方法学を中心として教育社会学、算数科教育法、社会学などにおいて使用した。とくに教育方法学ではチームによる学習で自学できる印刷教材を開発し、従来の講義とは異なる授業を開発した。この授業の過程で学生が制作したPowerPointの作品を岡山大学、滋賀大学、新潟大学の教育学部の学生の協力を得て評価し、遠隔地における学習として実用化できるかどうかを検討した。 この研究の最大の成果は、従来の授業では教育内容から授業が組み立てていたのに対して、チーム学習など学習活動から設計する方法を開拓したことである。この授業の設計方法は、メディアとは関係なく、学習者が学習の意味を理解し、主体的にテーマに取り組むときの学習活動を技術し、その学習活動の結果として学習成果が得られることを目指している。その過程で学習活動の必然性、学習過程の評価などが組み込まれている。この方法を適用することによって、通常の教室環境でのチームによる活動を可能にし、学習成果もペーパーテストではなく、報告書やチームによる共同作品として提出し、個人による報告とが併合している形式をとり、グループでの創造的な活動の成果が十分に発表できるように配慮した。 研究成果は、日本教育実践学会、19^<th> Annual Conference on Distance Teaching & Learning,日本教育工学会などで発表した。
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