研究課題/領域番号 |
14380093
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
田代 和久 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90004077)
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研究分担者 |
岩永 雅也 放送大学, 教授 (30151749)
大塚 雄作 大学評価・学位授与機, 構評価研究部, 教授 (00160549)
佐賀 啓男 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30196109)
萩原 敏郎 東北大学, 大学院・教育研究部, 教授 (70004124)
伊藤 秀子 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (00108052)
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キーワード | DVD教材 / 昭和天皇 / ビデオコンテンツ / NIMEワールド / ビデオストリーミング |
研究概要 |
平成15年度においてはマルチメディア対応型の教材開発の一環として現在学会や論壇で活発な論議が展開されている『昭和天皇』を巡る戦争指導とその評価を、この分野で最も注目されている研究者三人(『昭和天皇と戦争』の著者Prof.Dr.Peter Wetzlerラインラント・プファルツ州立大学教授、原武史明治学院大学国際学部助教授、昭和史、現代史に関連する多くの著作を持つジャーナリスト保坂正康氏)の鼎談を元に3本のビデオ教材を制作し、このビデオ教材をベースに電子メディア教材(DVD教材)3本を制作した。同時に電子メディア化されたコンテンツがメディア情報学習環境の中で流通され学習教材として活用される際の要件を、メディア教育開発センターが試行的実験として運用している国際教育チャンネル(NIMEワールド)のビデオストリーミング配信の受信アンケートという形で行った(平成15年7月)。海外からの80名のフィードバック情報を分析した結果、ビデオストリーミングによる映像受信は受信者のメディア情報環境に依存する部分が多いが、画像、音声という学習教材に不可欠な部分で十分有効である事が確認された。この検証調査の中ではコンテンツに関するニーズ調査も実施されたが平成15年度に制作されたコンテンツはニーズ調査を踏まえて制作したものである。またこの調査では英文テロップ等の速度により教材としての使い易さが左右されることも確認され、コンテンツの制作に際してはこうした評価を取り込む形成的評価に留意した。 なおコンテンツ化にあたってはネイティブスピーカーの監修による英文テロップを付する事で国内外での活用促進を図るべく意図し、鼎談者の評価も高いものであった。さらに、この分野で先行している米国の状況に関して、カーネギー財団教育部門(The Carnegie Foundation for the Advancement of Teaching)のKnowledge Media Laboratory所長飯吉透氏を講師に招き研究会を開催した(平成15年12月)。
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