研究課題/領域番号 |
14380107
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
磯 哲夫 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90243534)
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研究分担者 |
岸本 実 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (80249705)
中條 和光 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90197632)
木原 成一郎 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (20214851)
山口 武志 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (60239895)
磯崎 尚子 富山大学, 教育学部, 助教授 (70263655)
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キーワード | 反省的実践家 / イギリス / メンターとメタリング / 教師の資質 / ライフヒストリー / 教育実習 |
研究概要 |
本年度は、以下の研究を行った。 1)イギリスの教師教育研究者(バース大学・Dr Paul Denley)を招聰し、研究協議会(平成15年10月広島大学にて)を開催し、イギリスの反省的実践家の理論的研究動向について協議した。またイギリスの教師教育の実践における問題点とその改善に向けての取り組みについて情報を得た。その結果の一つとして、教育実習における教科メンターと役割が極めて重視されており、教育実習生とのコミュニケーションであるメンタリングが機能していることが明らかとなった。 2)理論研究としてわが国の中等学校教師に求められていた資質について調査分析を行った。その結果、理科教師の場合を考察すると、初等教育をも含む中等教育全体に関わる知識基礎、その教科固有の知識基礎があることが明らかとなった。 3)実証的研究として、(1)教育実習担当教師のライフヒストリーに関する調査、(2)教育実習生の教職と教育実習(本実習)に対する期待や取り組みに関する調査(事前調査と事後調査)、(3)学部学生を対象にした教育実習(観察実習)改善のための調査を行った。 その結果、例えば、(1)より教育実習が単なる一過性の経験的営為となっていることが明らかとなった。また、(3)より教育実習生は実習前には「アドバイザー」の役割を実習校の指導教官に期待していたが、実習後には「役割モデル」、「トレーナーまたはコーチ」の役割であったと認識していることが明らかとなった。(3)に関しては、「生徒理解」に焦点化した調査であり、現在分析段階である。
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