研究課題/領域番号 |
14380114
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研究機関 | 夙川学院短期大学 |
研究代表者 |
古賀 友也 夙川学院短期大学, 人間コミュニケーション学科, 助教授 (80321149)
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研究分担者 |
杉野 直樹 岐阜大学, 地域科学部, 助教授 (30235890)
川島 浩勝 長崎外国語短期大学, 英語学科, 助教授 (60259736)
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キーワード | 幼稚園英語教育 / ヒューリスティックス / 授業分析 / 早期英語教育 / データベース |
研究概要 |
平成15年度は、新たに2カ所での英語学習活動の観察を開始するとともに、2000年6月より継続的に観察している岐阜市内の幼稚園英語活動の2年間分の分析を主体に行った。昨年度に引き続き、授業分析のためのフレームワークとしてはCommunicative Orientation of Language Teaching(以下COLT)を用いた。昨年度は1年間の英語活動をCOLT PART Aを中心に分析し、指導者並びに学習者(園児)の変容を数量的に示したが、本年度は分析対象の期間を2年間に拡大するとともに、PART Bでの分析も行うことによって活動全体の量的分析に加えて、共通する活動内におけるコミュニケーションの変容を分析した。 国内におけるCOLTによる授業分析は、これまでもいくつか行われてきた。しかしそれらはPART Aによるものであり、PART B分析による先行研究はその精密且つ煩雑な作業手順のためか見受けられなかった。本年度はPART A、PART Bの分析結果に関する研究発表を3度に渡って行い、PART A以上にCOLT PART Bが授業内のコミュニケーション活動を詳細にわたって記述することができるツールであることを初めて示唆した。しかし、それ以上に、2年間の幼稚園英語活動の中で学習者と指導者のともに様々な変容を記述できた点が最大の成果であろう。 PART Aの分析を通して、まず、初めは個人としてしか活動できなかった学習者が、クラスとして、さらにはグループとして機能していく過程が認められた。また指導者の指導の焦点が、日常生活を可能にするという初期の段階から、幼稚園生活のための管理行動、そして、英語活動へと移行していく過程も量的分析で確認された。 Morning Circle Timeの内でのコミュニケーション活動を対象としたPART B分析からは、指導者の意志決定過程の手がかりとなる表現や応答の変容、それに先行する学習者の発話などを詳細にわたって質的に記述することができた。
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