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2003 年度 実績報告書

高信頼性リアクティブミドルウェア構築のためのソフトウェアモデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14380141
研究機関名古屋大学

研究代表者

阿草 清滋  名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90026360)

研究分担者 山本 晋一郎  愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (40240098)
濱口 毅  名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (90273284)
結縁 祥治  名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (70230612)
キーワードWebアプリケーション / XMLドキュメント / ソフトウェアリポジトリ / モデル検査 / 実時間並行ソフトウェア / Java
研究概要

本年度は,ミドルウェア構築のための基礎技術として,主に以下の点について研究を実施した.
1.Webアプリケーションの振舞いモデルの構築
動的なコンテンツを含むWebアプリケーションの振舞いをWebオートマトンとして定式化した.このモデル化によってWebコンテナ上で,Webアプリケーションを構成するためのミドルウェアの位置づけと外部からの観測に必要な基礎モデルが得られた.
2.ソフトウェアリポジトリに対する汎用操作
XMLドキュメントによってソフトウェアリポジトリを構成し,汎用的な細粒度リポジトリを実装した.ここでは,様々な目的のソフトウェアをXMLドキュメント化するためのタグの設計について研究を行った.さらに,言語間での相違を吸収するためのドキュメント技法について研究を行った.
3.並行ソフトウェアのテスト技法とモデル検査技術
リアクティブプログラムは本質的に並行ソフトウェアであるので,Java並行プログラムの振舞いに関するモデル検査技法,および,契約デザインに基づく実行時解析について研究を行った.モデル検査については,バイトコードをまとめてメモリモデルを解析するための現実的な技法を開発し,メモリへのアクセスからみたミドルウェアの構成について検討した.契約デザインについては,従来からのモジュールごとの契約デザインを並行プログラムに拡張し,実行時に発生する問題を効率よく解析できるミドルウェアの構成の基礎的な手法について検討を行った.
来年度は,以上のような様々な結果を統合して,Webアプリケーション,組み込みシステムにおけるミドルウェアのXMLドキュメントによる構成手法およびモデル検査を用いた検証手法などについて研究を進める計画てである.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 吉田 一, 山本 晋一郎, 阿草 清滋: "RDFの細粒度ソフトウェアリポジトリへの応用"レクチャーノート/ソフトウェア学 ソフトウエア工学の基礎X(日本ソフトウェア科学会FOSE2003). 29. 101-104 (2003)

  • [文献書誌] 新美 健一, 山本 晋一郎, 阿草 清滋: "抽象ソフトウェアエレメントによるCASEツール開発のためのフレームワーク"電子情報通信学会技術研究報告(ソフトウェアサイエンス). Vol.103 No.582. 19-24 (2004)

  • [文献書誌] Yuen Shoji, Keishi Kato, Daiju Kato, Shinichiro Yamamoto, Agusa Kiyoshi: "A Testing : Framework for Web Applications based on the MVC model with Behavioral Descriptions"International Conference on Information Technology & Applications 2004 (ICITA 2004). 1-6 (2004)

  • [文献書誌] 深谷直彦, 結縁祥治, 阿草清滋: "実行可能なメモリモデルに基づく並行プログラムのモデル検査"レクチャーノート/ソフトウェア学 ソフトウエア工学の基礎X(日本ソフトウェア科学会FOSE2003). 29. 227-238 (2003)

  • [文献書誌] 松下 聖志, 結縁 祥治, 阿草 清滋: "契約デザインに基づくJava並行プログラムのクリティカルセクションの実行時検査法"日本ソフトウェア科学会 第20回大会論文集. 5C-2 (2003)

  • [文献書誌] 山本 晋一郎, 丸山 勝久: "Javaを対象とした細粒度リポジトリと付箋機能を備えたブラウザ"情報処理学会OO2003シンポジウム. 189-190 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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