研究概要 |
平成14年度の研究実績は以下の通りである。 1)3次元物体の光反射率の高速測定 光反射率の実時間または高速計測法を開発している。これは3次元物体表面に対して,カメラ位置を円弧上に移動させ,角度の異なる10個ほどの画像を取得し同一の場所の画像値の角度依存性からテクスチャの輝度値と(鏡面)反射率を分離する方法である。従来のデジタルカメラでは,連続撮影が出来ないために,工業用モニターカメラを使うことにした。Ikeuchi and Satoによる方法を既にプログラム終了した。現在カメラ位置の同定の精度を上げる努力をしている。 2)文化財(木製仏像)のデジタル復元のためのチームワークづくり 豊橋市美術博物館と共同で重要文化財のデジタル復元を行うことをスタートする。美術館を訪問し,共同研究を立ち上げた。はじめのステップとして,市販されている瀬戸物の置物3個を豊橋市市民病院のCTスキャナーにより3次元形状を取り終えた。上記の仕事が完成した後,次のステップは美術館が所有する泥人形(東三河工芸品)を同様にCTスキャナーにより形状取得する予定である。
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