研究概要 |
平成15年度の研究実績は以下の通りである。 1)自由形状3次元物体の取得 自由形状物体として,地域医療機関の協力の下に瀬戸物の招き猫と小人(Dwarf)の3次元CT画像を得た。 2)美術館所蔵品の3次元形状計測 本年度の購入備品の中で大部分を占めるPolhemus社FastScanを購入し,3次元物体の3次元形状を取り込めるようになった。豊橋市市立美術館の協力を得て,所蔵品の中から粘土人形像:天神立像と天神座像の3次元形状測定を行った。 3)高速テクスチャマッピングとリフレクタンスの測定 1)と2)で得られた3次元物体の写真を撮り,写真を撮った位置を推定して,撮影画像を正確にテクスチャーをマップした。2度ずつ位置をずらせた約30枚の撮影を行い,リフレクタンスを測定した。撮影所要時間は約5分,計算時間は30分程度である。計算時間の殆どは撮影位置推定の計算時間である。測定したリフレクタンスにより,Torrance-Sparrowモデルによりレンダリングを行い,リフレクタンスも考慮した極めてリアルなモデルを作り上げることが出来た。 4)3次元物体のWeb表示システム 市立博物館用のWeb表示システムを試作した。 5)発表 国際会議に,論文1編を提出した。
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