研究課題
基盤研究(B)
本研究では、ソースプログラムを対象とした収集・分類・検索システムの構築を目指した。まず、世界中で開発され、公開されているソフトウェアのソースコードやそれらに関するドキュメント等のソフトウェアプロダクトの自動収集を行う。次に、収集したプロダクトを解析モデルに従って解析、分類し、ソフトウェアプロダクトアーカイブを構築する。ユーザはネットワークを通じてこのアーカイブに対し、システムの仕様や機能、ライブラリ名、プログラムパターンなど種々の問合せを与えることにより、類似のシステムやライブラリ、プログラムのパターンなどの関連するソフトウェアプロダクトの情報を容易に入手することが期待できる。対象ソフトウェアプロダクトをJavaに限定し、Java部品検索システムSPARS-Jを実装した。SPARS-Jは、インターネット上からJavaの部品(クラスファイル)を収集し、部品間の利用関係を解析することにより部品の順位付けを行い、ユーザから入力されたキーワードに一致する部品を順位に基づいて出力するシステムである。インターネット上から収集した約16万個のJavaクラスをSPARS-Jシステムを用いて解析し、検索実験を行った。その結果、ユーザが期待するJava部品の情報が効率良く検索できることが確認できた。既に、我々の研究成果を知った幾つかのソフトウェア組織から、ソフトウェア部品の再利用性の評価、あるいは、再利用部品検索システムとして実際の開発現場で利用したいという問い合わせも来ている。実際の開発現場への適用を通じて、SPARS-Jシステムの改良、応用を今後とも続けていく予定である。
すべて 2005 2004 2003 その他
すべて 雑誌論文 (12件)
IEEE Transactions on Software Engineering Vol.31,No.3
ページ: 213-225
IEEE Transactions on Software Engineering Vol.31, No.3
The Proceedings of the 11th Asia-Pacific Software Engineering Conference (APSEC2004)
ページ: 184-193
電子情報通信学会技術研究報告(SS2004-15) Vol.104,No.243
ページ: 7-12
電子情報通信学会論文誌D-I Vol.J87-D-I, No.12
ページ: 1060-1068
Technical Report of IEICE, SS2004-15 Vol.104, No.243
Transactions on IEICE, D-I Vol.J87-D-I, No.12
情報処理学会研究報告(2003-SE-140) Vol.2003,No.22
ページ: 55-62
電子情報通信学会技術研究報告(SS2003-2) Vol.103,No.102
The Special Interest Group Notes of IPSJ, 2003-SE-140 Vol.2003, No.22
Technical Report of IEICE, SS2003-2 Vol.103, No.102
The Proceedings of the 11th Asia-Pacific Software Engineering Conference (APSEC2004) 30 November - 3 December, 2004 Haeundae Grand Hotel, Busan, Korea.