研究分担者 |
直井 徹 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10207699)
粕谷 英人 愛知県立大学, 情報科学部, 助手 (10295579)
大久保 弘崇 愛知県立大学, 情報科学部, 助手 (40295580)
蜂巣 吉成 和歌山大学, システム情報学センター, 講師 (30319298)
吉田 敦 和歌山大学, システム情報学センター, 講師 (50283495)
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研究概要 |
プログラムはライブラリの組み合わせにより構成されるため,各々のライブラリは他のライブラリに依存している.これらの依存関係を表すために我々は既に関数呼出依存グラフを提案している.関数呼び出し依存グラフはライブラリ関数間,ライブラリ関数と条件式との間のデータ依存関係および制御依存関係のグラフ表現であり.これを用いる事により,ライブラリ関数を使用する上で,戻り値の検査の必要性や,他のライブラリ関数との組み合わせについての情報を取得できる. 今年度は,ライブラリ関数間の依存関係がライブラリの用法として重要な要素であることに着目し,部分関数呼出依存グラフの埋め込みに基づく検索方法について研究を行なった.具体的には,部分関数呼出依存グラフの埋め込みに基づいたイディオムの定義とその検索方法を提案した. これらの手法の有効性を確認するためにプロトタイプを作成し,FreeBSD4.7-RELEASEの/usr/src/usr.bin以下に存在する187個のプログラムを対象とした実験を行なった.実験により,ライブラリの戻り値の検査の必要性および引数に他のライブラリ関数の戻り値を与えているライブラリ関数の組み合わせパターンを取得する事ができる事を確認した.また,多くのプログラムで利用されているパターンを115個のイディオムとして抽出できることを示した.さらに,これらのイディオムの検索機能がプログラムの支援に有効であることを訂正的ながら確認した.
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