研究課題/領域番号 |
14380153
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
佐賀 聡人 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (90270793)
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研究分担者 |
鈴木 幸司 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00179269)
前田 純治 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002311)
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キーワード | CAD / 手書き入力 / 図形認識 / ジェスチャ認識 / ヒューマンインタフェース / ペン入力 / フロントエンドプロセッサ / ファジー理論 |
研究概要 |
本研究は手書き図形認識エンジンFSCIと既存CADを連係させる機構をフロントエンドプロセッサ(FEP)として実装し,実務における手書き図形入力ユーザインタフェースの具体的利用法と有効性を明らかにすることを目的としている。平成13年度までに、図形入力FEPを「手書きスケッチ入力機能」と「CADとの連携機能」に分離して実現する基本設計を行い、「手書きスケッチ入力機能」を完成させた。本年度はさらに下記の知見を得た。 1.CADとの連携機能の確立 平成13年度の基本設計をもとに「CADとの連携機能」の詳細設計を行った。ここで、あたかもFEPへの手書き入力結果が下層のCADに写し取られるようにユーザに知覚させる透過的図形追加を実現するための必要最小限のFEP-CAD間通信情報を吟味し、「ビューポート情報」、「モデル空間情報」、「図形プリミティブ情報」として整理した上で、通信規約を決定した。 2.手書き図形入力FEP「SKIT」の実現 「手書きスケッチ入力機能」と「CADとの連携機能」を結合した手書き図形入力FEPの具体化としてSKIT(SKetch Input Tracer)を実現した。また既存実用CADの例としてAutoCADを対象にSKITインタフェースモジュールを試作した。(開発環境として申請備品「液晶ディスプレイ」、「ビデオタブレット」、「無停電電源」を利用) 3.SKITの動作確認および評価 SKITとAutoCADを連携動作させ作図実験を行った。その結果、SKITによる直感的な幾何曲線入力とCADの豊富で緻密な編集コマンドを同時進行的に組み合わせることができ、全体としてこれを実用的な手書きCADシステムとして運用できることを確認した。(動作実験のプラットフォームとして申請備品「タブレットPC」を利用、また動作実験の記録用に申請備品「ビデオカメラ」を利用)
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