研究概要 |
ユーザが「任意の視点」でリアルタイムに情報を獲得できるようにするためには,対象世界に関する詳細な観測が不可欠であり,実世界に分散された多種多数のセンサーによって実世界をできるだけ精密に観測し,獲得された情報をユーザの視点に基づいてリアルタイムに加工,提供することが必要不可欠である.本研究は,多数の計算機が高速なネットワークで接続された環境での,実時間多メディア処理システムの構成法について研究を行うことを目的とする.今年度の主な成果は以下の通り. 1.多数カメラからの情報統合方式 多くのカメラから情報を獲得する場合,一般には,情報の統合に必要な時間が時々刻々変化するため,出力の時間間隔が異なり,品質の低下につながる,そこで,本研究では遅延をほぼ一定にするために,8分木に基づく可変解像度3次元形状復元方式を開発した. 2.実時間実行制御方式 データ解析の信頼度と必要な資源の間にはトレードオフが存在し,実際のアプリケーションでは,用途や状況に応じてそのトレードオフを動的に解決する必要がある.本年度は,確率的アルゴリズムを必要な資源に応じて制御する方式について研究を行った. 3.応用システムの開発による評価 分散・並列計算機上の多視点カメラによる実時間3次元身体姿勢計測システムに,上記方式を組み込み,その有効性について評価した.
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