研究分担者 |
工藤 峰一 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60205101)
中田 典規 城西国際大学, 経営情報学部, 教授 (10201667)
水田 正弘 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (70174026)
谷口 文威 北海道情報大学, 経営情報学部, 講師
桜井 裕仁 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (00333625)
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研究概要 |
本研究課題の最終目的は画像データそのものから直接、索引付けを行う方法の開発、それに基づく画像の内容検索システムの実現である.一定のサンプル画像でその対応を学習させれば画像内容の言語による自動索引付けが実現できる本研究では索引付けや検索の言語(論理)情報を扱うレベルと、画像データ自体の非言語情報のレベルとを結びつける中間媒体として、研究代表者が以前G.Resconi教授(伊)と共同研究した「様相論理の意味的場」という理論を利用するのが特徴である。本年度は,前年度実施した研究内容「中間媒体による画像の内容検索システムの構成」の結果を踏まえて,「画像内容の言語による自動索引付けシステムの構成」に関する研究に踏み込んだ.まず,モデル構造のろ過において言語的索引付けが可能となるレベルの調整を吟味した.100のサンプル画像からファジィクラスタリングした結果,17のクラスタが生成された.その結果,サンプルデータがもたらす意味的場に対応する言語との基本的対応付けが完成した.次に,未知の言語データに対する学習のメカニズムを検討した.対応する言語を計算する学習アルゴリズムをラフ集合に基づいて構成した.これは既存のデータから得られる決定ルールのどれを選択するか意思決定する過程を含む.以上を基礎に画像内容の言語による自動索引付けシステムを試作し,中間評価を行った.100の未知データに適用した結果,正しく認識した比率は83%であった.これはおよそ満足できる結果であるが,今後のアルゴリズムの改良の余地はまだある.
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