研究課題/領域番号 |
14380176
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高橋 豊 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00135526)
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研究分担者 |
河野 浩之 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70224813)
川原 稔 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (50224829)
増山 博之 京都大学, 情報学研究科, 助手 (60378833)
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キーワード | コンテンツ配信 / ARQ / FEC / P2P / 自己組織化アルゴリズム |
研究概要 |
平成16年度に関しては次のような研究成果が得られた。 1.リアルタイム・コンテンツ配信において、ネットワーク内での輻湊などに起因するパケット廃棄およびビット誤りの影響を低減し、所与のQoSを確保するためにはFEC(Forward Error Correction)技術を用いるが、インターネットにおけるRTT(Round Trip Time)の改善に伴い、ARQ(Automatic Repeat reQuest)による再送が可能になり、FECに伴う冗長な帯域を削減できることが期待されている。しかしRTTは一定ではなく、時々刻々変化しており、さらにはコンテンツ、アプリケーション毎に要求するQoSが多様であり、配信方式はRTTの変化に動的に対応し、QoS条件に柔軟に適応できることが望まれる。このためにFECとARQの長所を活用したハイブリッドFEC/ARQ方式を開発し、そのモデル化と性能解析を行った。 2.これまでのコンテンツ配信方式は主にサーバ/クライアント型を基本にしできたが、受信者の数とコンテンツ数の増加に伴う処理の集中さらにはネットワーク内トラヒックの局所への集中など、そのスケーラビリティに問題がある。このような問題を解決するには自律分散機能を有する配信技術が必要であり、P2P技術はそれに答えることが期待されている。P2Pによるコンテンツ配信を実現するには、コンテンツの特徴に応じた最適なオーバレイ・ネットワークを構成する必要とノードの加入・離脱に柔軟に対応する必要があり、このための自律的自己組織化アルゴリズムを開発し、その有効性を示した。
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