| 研究課題/領域番号 |
14380179
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| 研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
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研究代表者 |
西谷 紘一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10029572)
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| 研究分担者 |
小坂 洋明 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (60362836)
山下 裕 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (90210426)
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| キーワード | 認知情報処理モデル / 心身状態 / ダイナミックシミュレーション / ヒューマンエラー / エラーシミュレーション / プラント運転 |
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| 研究概要 |
本研究は、プラント運転の異常対応時におけるヒューマンエラーを含むオペレータの行動を、認知情報処理モデル(オペレータモデル)を用いたダイナミックシミュレーションによって理解し、より的確な対策を考えるのに役立てることを目的としている。
プラントに異常が発生したとき、オペレータは過度に緊張したりミスをおかすことによって混乱状態に陥ると異常原因を判定できなかったり、異常原因を間違ったりすることが知られている。本年度は、昨年度開発した心身状態を考慮したオペレータモデルとプラントシミュレータを結合して、代表的なマルファンクションにおける異常対応行動のシミュレーションを行い、プラント状態およびオペレータの心理状態に影響をうけるオペレータの異常診断時の判断行動について詳しく考察した。監視画面表示の特徴、オペレータの心理状態、オペレータモデルを構成する各プロセッサのパフォーマンスの成否をきめる閾値パラメータによって、異常診断結果が違ってくること、これらの結果が実際のプラント運転やシミュレータトレーニングで観察されている知見をよく再現していることを確認した。これによって異常診断におけるヒューマンエラー発生のメカニズムを認知情報処理レベルで考察することが可能になった。次年度以降は、このモデルを用いて、より適切なエラー対策を考え、シミュレーションによってその効果を評価する。
また、プラントオペレータモデルの応用として、カードライバーの認知・判断エラーを詳細に考察するため、ドライバーのどのような心身状態が事故の引き金になるかを調べるとともに、カードライバーの認知情報処理モデルを構築した。
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