研究課題/領域番号 |
14380185
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安田 一彦 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80174506)
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研究分担者 |
藤本 英雄 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (60024345)
木瀬 洋 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (10027807)
黒田 充 青山学院大学, 理工学部, 教授 (80082791)
福田 好朗 法政大学, 工学部, 教授 (70287845)
関口 恭毅 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00091471)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | 生産システム / モデリング / ビジネスプロセス / 生産スケジューリング / メタモデル / 電子商取引 / サプライチェーン / XML |
研究概要 |
本研究の目的は、さまざまな業種、業態ごとに特徴ある日本の製造業のありようを、その本質を失わないままいくつかの典型的な製造アーキテクチャとして普遍化しモデル化することで、それを操作分析可能な共通の知的財産とすることである。そして、それを日本の製造業のこれからの方向性を決定する際に利用可能なものにすることにある。 製造アーキテクチャをモデル化する上で、本研究ではサプライヤー・メーカー・カスタマーといったモノの流れの軸と、開発・設計・計画・スケジューリング・指示・モニタリングといった情報の流れの2つの軸をベースに、その2つの軸の中心に位置する計画・スケジューリングに焦点をあて、研究を進めた。 本年度(最終年度)は、これからの製造業のあり方として、APSという概念を中核にすえた製造アーキテクチャを議論した。研究代表者は研究分担者らとともに、新たにAPSの日本的な意味付けを行い、我が国製造業のしくみに適合したモデルとして再構成した。本研究で議論したAPSとは、生産計画やスケジューリングなどの時間軸を強く意識した意思決定により、顧客サービス、設計開発、そして製造や調達業務をダイナミックに連携させるしくみであり、変化を許容し、変化に対応することを主眼においたアーキテクチャである。 具体的な研究成果としては、国内外で70件をこえる研究発表を行った。また、それら研究成果の産業界への普及のために、研究代表者らが中心として企画、運営しているPSLXコンソーシアムにおいて、国内の製造業関連ITベンダーや、SI企業らとともに、普及活動も進めた。 本研究では、メタモデルという、各研究者単位で個々の研究目的に応じて使用されるモデルをさらに抽象化したモデルを提案するという大胆な試みを行い、日本的な製造業を総括するモデルの候補といえるものが得られた。
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