研究課題
【目的】本研究は、リハビリテーションの治療成績向上のためにアウトカム評価と診療録評価に基づくプロセス評価を同時に行い、連関分析を行い、リハビリテーションの質向上に向けての提言を行うことを目的としている。3年計画で進められている本研究計画の第3年度に当たる平成16年度は、診療録評価ガイドラインの改訂版開発とその実地運用、リハビリテーション病院のアウトカム評価データベースの規模拡大、診療録評価とアウトカム評価の連関分析、診療録評価の信頼性分析を計画した。また、当初の計画に盛り込まなかった事項であるが、プロセス評価を診療録データに基づいて行うだけでなく、今後のプロセス分析に基づくプロセス評価へつなげるための布石として回復期リハビリテーション病院における診療スタッフの行動観察と調査票調査を施行した。【方法】(1)診療録評価ガイドラインの改訂版開発について:これまでのDelphi法での開発メンバーを招集してフリーディスカッション形式で意見を述べ合い、その場で合意形成する形による改訂版の開発を行った。(2)アウトカム評価と診療録評価は、回復期リハビリテーション病院における診療録の閲覧を継続し、データベースの規模拡大を進めた。(3)上記のアウトカム評価と診療録評価に基づくプロセス評価の連関分析は統計学的分析が現在進行中である。(4)リハビリテーション診療現場における行動観察は、モデル病院-施設において調査員一名が理学療法士一名に付く形で終日の勤務の行動観察を行い、理学療法士の行動のタイムスタディを行った。(5)行動観察を施行した病院とその他の2病院で回復期病棟スタッフを対象に調査票調査を実施した。【結果】(1)診療録評価ガイドラインは現行の最新版ができた。このガイドラインに関しては信頼性妥当性の検証を予定していたが、信頼性妥当性を検証するための実行班を組織することが出来ず、未検討になっている。今後の課題として残った。(2)アウトカム評価と診療録評価の連関分析は、データベースが構築され、分析そのものはこれから行われる。(3)行動観察・調査票調査は現在分析が遂行中である。
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Proceedings of 3^<rd> World Congress of the International Society of Physical and Rehabilitation Medicine (予定)
医療情報学 24
ページ: 1125
The 2^<nd> Korean-Japanese Joint Stroke Conference: Program and Abstracts
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