• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

DMSP/OLSを用いた広域地震災害被害想定/被災地推定手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14380203
研究機関京都大学

研究代表者

林 春男  京都大学, 防災研究所, 教授 (20164949)

研究分担者 高島 正典  東京大学, 生産技術研究所, 日本学術振興会特別研究員
東田 光裕  西日本電信電話(株), 法人営業部, 防災/保険システム担当(研究職)
田中 聡  京都大学, 防災研究所, 助手 (90273523)
キーワードDMSP / 地震被害想定 / リモートセンシング / 社会動態推定 / 人的被害 / 建物被害 / 都市圏
研究概要

本年度の成果は以下の2点である。第一に、DMSP衛星夜間可視画像からの都市光抽出手法と、都市光分布を用いた人口・建物棟数推定手法を被害想定に適用するうえでの妥当性を検証するため,想定東海地震を対象とした被害想定を行った。中央防災会議より公表されている震度分布の評価結果と、都道府県単位の被害評価結果,各種被害分布図をもとに、中央防災会議の想定方法とほぼ同じ評価条件で、人口・建物棟数のみ申請者らの手法による推定値を用いて想定を行い、中央防災会議の想定結果との比較した。その結果、都市部以外で過小評価の傾向があるものの、申請者らの提案する現段階の推定手法でも、地震の発生による建物被害や人的被害の全体規模や,都市圏を単位として,どの地域に大きな被害が集中するかを把握できることが明らかとなった。このことは、広域的かつ,現状の社会動態を最も反映した地震被害想定が可能となったことを意味する。
第二に、DMSP衛星夜間可視画像の時空間データベースのプロトタイプを構築した。これは、30秒グリッド上にリサンプリング後の画像について、各画素の値を30秒グリッド上の座標と撮影日時をキーに、データベース化するものである。これにより,都市光分布の作成や、任意の領域の都市光の時系列データの取得が容易になり、人口・建物棟数推定作業や、被災地推定のための事前画像の整備が効率化された。ごのデータベースは、都市光分布を用いて広域を対象として1km解像度で、事前の被害想定から、直後の被害早期把握、復旧・復興過程のモニタリングまでを,一貫して行うための基盤となるものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高島 正典, 林 春男: "夜間都市光分布を用いた広域の人口・建物棟数分布のモニタリング-東海地震の被害想定への適用-"土木学会地震工学論文集. Vol.26(CD-ROM版). (2003)

  • [文献書誌] M.Takashima, H.Hayashi: "Monitoring Spatial Distribution of Population and Buildings using DMSP Night-time Imagery and Its Application for Earthquake Damage Assessment"Proc.of IEEE International Geoscience and Remote Sensing Symposium. 27(CD-ROM版). (2003)

  • [文献書誌] 林 春男: "最近の防災研究の動向"学術月報(日本学術振興会). Vol.56No.7. (2003)

  • [文献書誌] 林 春男: "いのちを守る地震防災学"岩波書店. 184 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi