• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ヘリカル系プラズマの電子温度分布微細構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14380221
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

成原 一途  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (90109356)

研究分担者 山田 一博  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (80222371)
キーワードLHD / トムソン散乱 / ペレット / ITB
研究概要

LHDトムソン散乱装置の高性能化・高精度化を引き続き行いLHDの基幹データを提供した。今年度は、特に密度測定に力を入れ、粒子閉じ込めに関するデータを提供した。特記すべき事は、固体水素ペレット入射に伴う様々な電子温度・密度の時間発展が観測できたことである。秒速数百メートルで真空容器内に入射された固体水素ペレットは中性粒子の形態で規格化半径ρ〜0.7位まで侵入して1ms以内に殆ど電離される。これに伴い非常に局所的に密度の濃いプラズマが短時間に形成され、この特異なプラズマ状態が準平衡状態に向かって緩和し始める。この緩和過程における電子温度密度分布を調べることにより以下のことが明らかになった。固体水素ペレット入射直後には、通常観測される三角形状の電子温度分布が周辺領域で潰れ、このときかなりの量のプラズマが中心領域に侵入する。電子温度分布が三角形状に回復すると、中心部に向かう電子流子束の侵入は阻止される。この結果、高繰り返しペレット入射に対して、中心部分の電子密度は階段状に上昇する。これらの現象を粒子束Γ=-D▽ne+V neと仮定して解析した。プラズマをρ=0.6で内-外殻に分け、外殻では拡散係数D〜0.5m^2/sで、内殻ではD〜0.05m^2/s、V〜1.5m/sで観測を最適再現化できた。これは、LHDの内殻は本来的に良い粒子閉じ込め特性を持っていることを示している。すなわち何らかの方法で、一旦、内殻に導入されたプラズマは長時間中心に閉じ込めることができる。実際、LID(local island diverter),高NBI,高繰り返し/大サイズペレット等の手段を総動員して得られる中心尖塔密度分布は長い粒子閉じ込め時間を持っていることが確かめられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Experiment of magnetic island formation in Large Helical Device2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Nagayama et al.(2番目)
    • 雑誌名

      Nuclear Fusion 45

      ページ: 888

  • [雑誌論文] Observation of the low to high confinement transition in the large helical device2005

    • 著者名/発表者名
      K.Toi et al.(5番目)
    • 雑誌名

      PHYSICS OF PLASMAS 12

      ページ: 020701

  • [雑誌論文] Effects of global MHD instability on operational high beta-regime in LHD2005

    • 著者名/発表者名
      K.Y.Watanabe et al.(5番目)
    • 雑誌名

      Nuclear Fusion 45

      ページ: 1247

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi