研究課題
基盤研究(B)
本研究は、中性子線源を利用する可搬型・低強度ラジオグラフィ(NRG)について、以下の2点から技術開発を行った。1)導入可能な中性子線源を用いて、NRGに適用できる線質に優れた中性子束強度を持つ照射場を設計設備する。2)低強度の中性子やγ線を用いる可視化技術の開発を行い非破壊検査技術の高度化、フレキシビリティ化に資する。はじめに、モンテカルロ計算コードMCNPを駆使して、減速材・中性子フィルタや遮へい材などの構造材に工夫を行い、^<252>Cfを用いる可搬型・低強度ラジオグラフィ(NRG)について、エネルギースペクトルが制御可能な中性子照射場やγ線照射場を最適設計し、線質の異なる中性子ビームを持っ照射装置を設備した。照射場で実験を行い、計算で得られた、^<252>Cf線源(100μg)あたり熱中性子束1x10^3ncm^<-2>s^<-1>,γ線量率0.5mSvh^<-1>の検証を行った。次に、低強度ラジオグラフィを可能にするため、フォトンカウンテング用高感度イメージインテンシファイア(I.I)を開発して、X線発生装置を使用してX線特性を測定したところ、優れた解像度・分解能を持つことが分かり、実際の中性子場における実験により画像を取得した。同時に、データの高速処理を可能にするため、画像のフレーム処理やフィルタ処理並びに重心や二値化処理などの実時間画像信号処理装置の開発を行って、低強度中性子やγ線を用いる非破壊検査に適用できるテレビジョン技術を開発した。さらに、汎用性の高いT, DD中性子発生装置を用いる照射装置の設計を行い、^<252>Cfを用いる場合と総合的に比較検討した結果、DD加速管を用いる可搬型・低強度ラジオグラフィが最も期待できることが分かった。
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