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2002 年度 実績報告書

ヨシ原をめぐる地域環境のグランドデザイン構築

研究課題

研究課題/領域番号 14380262
研究機関岩手大学

研究代表者

牧 陽之助  岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (90048520)

研究分担者 開 龍美  岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (50181152)
北爪 英一  岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (00186248)
吉田 勝一  岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (50083407)
笹尾 俊明  岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (90322958)
塚本 善弘  岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (70322956)
キーワードヤマトシジミ / フトミミズ / 向流クロマトグラフ / 風景論 / 埋土種子集団 / 生態系管理 / ヨシ原保全 / 上流域と下流域
研究概要

地域のための,地域に即した環境保全をすすめるにはどのような基本計画(グランドデザイン)を構築すべきか,そのための基礎的データの収集に努めた.その際,視野を時・空的にできるだけ広く大きくするために,視点を,生物と住民の生活現場,河口域ないし生態系,上流域と下流域をふくむ流域,の諸点に置いて研究を進めるとともに,歴史的視点をも含めるよう試みた.具体的実施事項は以下である.
1.ベントスのヤマトシジミ・カワザンショウガイ・モクズガニとクロロフィルa量,ヨシ原の地表性および大型土壌動物(甲虫・フトミミズ等)・鳥類を対象とした生態学的調査の実施.
2.ヨシの年間窒素栄養生態の解析,およびヨシ原土壌の埋土種子集団調査の実施.
3.汚染物質(油分・重金属等)の現場モニタリングを目指した向流クロマトグラフによる分析法の検討,およびヨシ原浄化機能測定のための現場基礎調査の実施
4.ヨシ原の維持・管理に関する地域社会の現在と過去を知るための資料収集・聴き取り・アンケートなどによる社会学的調査の実施.
5.風景のもつ「倫理性」の明確化,および風景の保全・創造のための「場所の感覚」を育む上での「流域(watcrshed)に着目することの重要性」の指摘.
6.空中写真の解析と現地植生調査による,北上川河口域の特有な景観構造の指摘.
7.仮想評価法と選択型実験による上流域と下流域の住民のヨシ原および関連事項に対する意識・選考性調査,および上流域と下流域の交流に関する社会学的調査の実施.
8.北上川の実態とアメリカの事例を比較するための「生態系管理」にかかわる国際的議論の整理と,それに基づく比較項目の抽出.
9.河川事業技術史のなかで北上川をとらえ,比較河川技術論から北上川の環境技術論を探る試み.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2014-02-18  

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